まず、Pub(パブ)とは「Public House(パブリック・ハウス)」の略称です。直訳すれば公共の家であり公共の空間です。と言っても、実質的には酒場やバーと同義で使われる単語であることは事実です。ただし、日本の典型的なバーとは明らかに異なるものとして利用して頂きたいですし、取扱商品に対する力点が全く異なることも、一見すれば直ぐにご理解頂けるものと思います。
そして、パブに来られて最初に戸惑われるのが「キャッシュ・オン・デリバリー」のスタイル。我々は基本テーブルに注文を伺いに出向くことはありません。テーブルから大声で「すみません!」と言われても行きません。お金を握りしめてカウンターまで来て頂いて、お支払いと共にドリンクをお渡ししています。
また、入店されたらまず「◯人ですが大丈夫ですか?」と訊いてこられる方がほとんどですが、訊いて頂かなくて結構です。イベント時はオールスタンディングになることもありますし、席が空いているか否かに関係なく、入店をお断りすることはありません。是非スタンディングででもお楽しみ頂きたいと思っています。
基本的に上記のようなシステムで営業していますので、当然チャージ料などは発生しません。その代わりという訳ではありませんが、"No Service = Best Service" のコンセプトが基軸ともされている、このようなパブのルールに則って頂くことが必要条件になります。日本で一般的理解を得るのは難しいかとは思いますが、これが「パブ」です。それもあって、日本人のお客様に「バー」と呼ばれることに対しては、明確に否定をさせて頂いている次第です。